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赤と黒 あかとくろLe Rouge et le Noir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赤と黒
あかとくろ
Le Rouge et le Noir

フランスの小説家スタンダールの小説。副題「1830年年代記」。 1830年刊。ナポレオン没落後,軍隊での栄達の道が閉ざされた時代の野心ある青年ジュリアン・ソレルが,策謀と強固な意志を武器に家庭教師,神学生,貴族の秘書を経て,その娘との結婚により社会的成功を得ようとする直前,昔の恋人レナール夫人の告発により挫折。復讐のため彼女を狙撃するが,獄中で彼女の真情を知り,死刑前の数ヵ月を平安と幸福のうちに過す。理知と情熱の両面をもつエゴチスト (自意識家) の複雑な性格の分析と王政復古期のフランス社会の鋭い批判によって,フランス近代小説の最初の傑作とされる。題名は当時の野心の目標,軍服 (赤) と僧服 (黒) を表わす。

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デジタル大辞泉の解説

あかとくろ【赤と黒】

《原題、〈フランス〉Le Rouge et le Noirスタンダール長編小説。1830年刊。貧しい青年ジュリアン=ソレルの野望と恋愛の一生を通じて、軍人か僧侶になるしか出世の道がなかった王政復古期の社会を批判的に描く。
日本の詩誌。大正12年(1923)創刊、翌年廃刊。同人に、岡本潤・川崎長太郎・壺井繁治・萩原恭次郎・小野十三郎・林政雄。アナーキズムの傾向が見られる。

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百科事典マイペディアの解説

赤と黒【あかとくろ】

スタンダール作の小説。《Le rouge et le noir》。1830年刊。本格的近代心理小説の最初といわれる。副題〈1830年年代史〉が示す通り,王政復古下の情勢を描写した政治社会小説でもある。

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デジタル大辞泉プラスの解説

赤と黒

韓国のテレビドラマ。2010年5月放映開始(全17話)。別題「悪い男」。出演は、キム・ナムギル、ハン・ガイン、キム・ジェウク、豊原功補ほか。

赤と黒

宝塚歌劇団による舞台演目のひとつ。1976年、東京宝塚劇場にて月組が初演。原作はスタンダールの同名小説。前年に宝塚大劇場で上演された『恋こそ我がいのち 「赤と黒」より』を改題

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世界大百科事典 第2版の解説

あかとくろ【赤と黒 Le rouge et le noir】

スタンダールの長編小説。1830年刊。素材は1827年に起きた元神学生の殺人未遂事件。才能に恵まれ野心に燃える貧しい青年の立身出世とその挫折の物語を通じ,王政復古期(1814‐30)という一時代を描破し得た小説として,作者代表作とされる。精緻な心理小説としての評価もさることながら,政治小説・社会小説としての側面も見落とせず,〈1830年年代史〉という副題は意味深い。時代を活写する細部に富むのは事実だが,それはバルザック風の社会のパノラマではなく,たとえば主人公の独白の多用という一事からも察せられるように,視点を局限し,いっさいを作中人物の意識というレンズを通して描こうとする〈主観的リアリズム〉にこそ,作者の独創性は求められよう。

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大辞林 第三版の解説

あかとくろ【赤と黒】

スタンダールの小説。1830年刊。貧しい青年ジュリアン=ソレルの野望と挫折ざせつを、王政復古期の社会と政治を背景に描く。最初の近代小説とされる。

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