20世紀西洋人名事典 「ジュールラシュリエ」の解説
ジュール ラシュリエ
Jules Lachelier
1832.5.27 - 1918.1.18
フランスの哲学者,教育者。
元・高等師範学校教授。
フォンテンブロー生まれ。
高等師範学校卒業後、ラヴェッソンに師事、カント、モリアンの影響を受け、唯心論的、批判的観念論を展開、1864〜75年母校で哲学、哲学史を講じ、1871年「帰納法の基礎について」で学位取得。1875〜1910年文部省視学官を務め、ブートルーやベルクソン等多くの哲学者に影響を与える。すべての存在の最終的根拠は人間精神の絶対的自発性であるという立場で、機械論と目的論の融合を試み、「帰納の根拠」(1871年)、「心理学と形而上学」(1885年)等の著書がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報