20世紀西洋人名事典 「ジョナスコーン」の解説
ジョナス コーン
Jonas Cohn
1869.12.2 - 1947.1.12
ドイツの哲学者,心理学者。
元・フライブルク大学教授。
ゲルリッツ生まれ。
1901年以降フライブルク大学で教授を努める。’33年英国に亡命する。バーデン学派の代表者の一人と言われている。世界が客観的、合理的体系ではなく、思考と行為の媒介を通じて形成されると説き、批判的弁証法の立場を主張する。’32年世界の諸価値についての哲学、「価値学」を提唱する。美学では、これは価値学であり心的現象の事実学ではないとして規範的美学を成立させる。認識論、価値論、文化論の著作があり、主なものに「一般美学」(’01年)、「弁証法の理論」(’23年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報