20世紀西洋人名事典 「ジョルジオ・デキリコ」の解説
ジョルジオ・デ キリコ
Giorgio de Chirico
1888.7.10 - 1978.11.21
イタリアの画家。
ボロス(ギリシア)生まれ。
17歳から絵画を学び、ギリシャの風土や、ニーチェの哲学思想、ベックリン、M.クリンガーの幻想的絵画にも影響を受けた。1908年フィレンツェでルネッサンス絵画の歴史の香りも加え、形而上絵画の基礎を作り上げ、初期シュルレアリスム運動に多大な影響を与えた。’11年から4年間パリに滞在。無人の町並みや顔のないマネキン人形が登場するなど、現実にある事柄の裏側にある形而上的な問題を暗示させた。’19年からは、それまでの作品を否定しラファエルロらの模写を始め、’33年頃から作風が伝統尊重の立場に変化。代表作に「永遠の郷愁」等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報