20世紀西洋人名事典 「ジョージカントル」の解説
ジョージ カントル
George Ferdinand Ludwig Philip Cantor
1845.3.3 - 1918.1.6
ドイツの数学者,哲学者。
元・ハレ大学教授。
サンクト・ペテルスブルグ(レニングラード)生まれ。
1872年集合論的位相幾何学において集積点、実数、導来集合を定義するために、三角級数論に関する論文をまとめた。1874年有理数よりも実数の方が多いことや、直線の点の数は平面の数に等しいことを証明した。可算集合や、計算数、順序数など集合論の基本的概念は、彼の功績によるところが大きい。カントルの有名な仮説に「実数の数と自然数の数との間の濃度は存在しない」があり、K.ゲーデルらによりその矛盾が証明される。晩年は深い欝状態となり、1918年ハレ大学の精神病院で亡くなる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報