精選版 日本国語大辞典 「すすどい」の意味・読み・例文・類語
すすど・い
〘形口〙 すすど・し 〘形ク〙
① 動作や態度、また、気性や性質などが勢い激しく、機敏である。するどい。
※平家(13C前)一一「九郎はすすどきをのこにてさぶらふなれば、大風大浪をもきらはず」
② 機をみることに俊敏である。用心深くてかしこい。
※史記抄(1477)一五「其少年とは、すすとい様な者ぞ」
※評判記・満散利久佐(1656)小葭「いはば、はたご屋の女のごとし。すすどき」
[語誌](1)「すす」は動詞「すすむ(進)」の語幹と同根といわれる。本来は①の意味を表わす語であったが、中世には②の意味でも用いられるようになった。
(2)中世後期になると、この「すすどし」の影響によって、形容動詞「するどなり」から形容詞「するどし」が派生、「すすどし」と類義の語として並び用いられるが、時代が下るにつれ、次第に「するどし」の勢力が強くなってゆく。
(2)中世後期になると、この「すすどし」の影響によって、形容動詞「するどなり」から形容詞「するどし」が派生、「すすどし」と類義の語として並び用いられるが、時代が下るにつれ、次第に「するどし」の勢力が強くなってゆく。
すすど‐げ
〘形動〙
すすど‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報