六訂版 家庭医学大全科 「ステロイド外用薬」の解説
ステロイド外用薬
(皮膚の病気)
ステロイドは
一方で、ステロイドは皮膚炎とは関係のない細胞のはたらきも調節するため、とくに数カ月以上の長期にわたって強力なステロイド外用薬を使った場合、うぶ毛が濃くなる、顔がほてりやすくなる、毛細血管が拡張して見える、皮膚が薄くなるなどの副作用が出る可能性があります。ニキビができやすくなったり、感染を起こしやすくなってとびひやヘルペス、水虫などが悪化することもあります。これらの副作用は塗るのをやめると消えていくものが多く、ステロイドを塗ったところに起こるだけで、全身的な副作用が出る心配はまずありません。
ステロイドの副作用を起こさずに、抗炎症効果というステロイドの長所を最大限に利用して、安全にかつ十分に皮膚炎を軽くするために、医師と相談して皮膚の様子をみながらステロイドを使うことが大切です。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報