スバルジョ(英語表記)Achmad Subardjo

改訂新版 世界大百科事典 「スバルジョ」の意味・わかりやすい解説

スバルジョ
Achmad Subardjo
生没年:1897-1978

インドネシアの政治家。西部ジャワのクラワン生れで,ジャワ貴族の血をひく。1917年バタビア法科学校卒業後,ライデン大学に学び,ハッタらと留学生会インドネシア協会を指導する。34年帰国後ジャーナリストとして活躍,35年9月から1年間《マタハリ》紙特派員として東京にも滞在した。日本軍政期には陸軍統治下のジャカルタに設置された海軍武官府に勤務し,〈独立養正塾〉で青年の指導に当たり,また独立宣言発表の舞台づくりにも中心的な役割を果たした。独立後は46年の七月三日事件に連座し不遇な時期もあったが,初代外相としての名声もあり,一貫して外交畑で活躍するとともに,独立運動史,国際問題等の分野で精力的な評論活動を続けた。邦訳著作に《インドネシアの独立と革命》がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スバルジョ」の意味・わかりやすい解説

スバルジョ
すばるじょ
Achmad Subardjo
(1897―1978)

インドネシアの政治家。西部ジャワ出身。オランダのライデン法科大学留学中から「インドネシア協会」で独立運動に関与。1942年日本海軍武官府の独立養成塾に参加、1945年の独立宣言に際し、スカルノらと急進派青年グループとの仲介に奔走した。同年9月、初代内閣の外相。翌1946年急進派クーデターに関与して逮捕、1948年恩赦。1951年外相、対米MSA協定に独断調印内閣総辞職の原因となった。

[黒柳米司]

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