独断(読み)ドクダン

デジタル大辞泉 「独断」の意味・読み・例文・類語

どく‐だん【独断】

[名](スル)
自分ひとりで物事決断すること。また、その決断。「社長独断」「取引開始独断する」
自分の思い込みだけで、公正を欠いた判断をすること。また、その判断。「結論が独断に陥る」「独断と偏見」
[類語]独り決め専断自決英断即断速断勇断決断断定明断決心決意判断無理遣り無理強いて敢えて努めてできるだけ極力なるたけなるべく可及的必ずきっと絶対是非何としてもどうしても何がなんでも是が非でも押してたってどうぞどうかくれぐれも願わくはなにとぞなんとかまげてひとつ必死誓っててっきり違いないはず決まってすなわち否が応でも否でも応でもいやでもいやとも是非とも無理算段無理無体無理押し無理強制的強引強気強行独断的理不尽強硬頑強問答無用強要力尽く力任せ腕尽くごり押し断固一刀両断横柄威圧的否応無し頑として横紙破り横紙を破る有無を言わせず腕力に訴える横車を押す押し付けがましいねじ伏せる首に縄を付ける遠慮会釈もない遠慮高圧的高飛車頭ごなし押し通す押し付ける一方的豪腕

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精選版 日本国語大辞典 「独断」の意味・読み・例文・類語

どく‐だん【独断】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他人に相談すべきことを相談しないで、自分ひとりの考えで決めて行動すること。ひとりぎめ。
    1. [初出の実例]「十七曰、大事不独断。必与衆宜論」(出典:十七箇条憲法(604))
    2. 「韓非の独断は事に害あることども多く候へども大事は独断ならねば出来不申候」(出典:随筆甲子夜話(1821‐41)三九)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐趙策下〕
  3. 深く研究することなしに、自分勝手な考えで判断を下すこと。また、その判断。ドグマ。〔哲学字彙(1881)〕
    1. [初出の実例]「女親のなき人とは、袴の裾から推測した、作者が傍観(おかめ)の独断(ドクダン)なり」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一)

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普及版 字通 「独断」の読み・字形・画数・意味

【独断】どくだん

専断。勝手にきめる。〔史記、李斯伝〕王の能く久しく位に處(を)る~以(ゆゑん)のは、異るに非ざるなり。能(よ)く獨り斷じて督責を審らかにし、深罰を必にすればなり。

字通「独」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の独断の言及

【蔡邕】より

…書にたくみで草隷をよくし,〈骨気は洞達し,爽爽として神力あるが如し〉と評される。詩文を収めた《蔡中郎集》,名物制度を論じた《独断》など著述も多い。なお,匈奴の左覧王にやむなく嫁がされ,《胡笳十八拍》の作者といわれる蔡琰(文姫)は蔡邕の娘である。…

※「独断」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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