インターネットと接続して画像、音声、文字などさまざまな情報を双方向で楽しめる機能を備えたテレビ。電波放送とインターネット通信を融合した次世代テレビと位置づけられているが、厳密な定義はない。(1)インターネット経由で情報を入手できる、(2)多機能携帯端末(スマートフォン)やタブレット型端末、ゲーム機などと自由に接続できる、(3)アプリケーションなどの外部ソフトをダウンロードして自由に利用できる、(4)SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)との連携機能がある、などの条件を満たすテレビと考えられている。「番組に映った世界遺産の地図や歴史情報をリアルタイムで視聴できる」「過去の番組を検索し、友人とチャットしながら盛り上がる」「野球中継やアイドルの歌番組を自分の好みのカメラアングルから楽しむ」といった使い方が想定されている。
産業界では、携帯電話がパソコン機能を取り込んでスマートフォンへ進化したように、テレビも通信技術と融合してスマートテレビという一大ヒット商品になると期待されている。日本のソニー、シャープ、パナソニック、東芝などが簡易なネットサービスを楽しめるスマートテレビをすでに発売しているが、アメリカのグーグル社やアップル社、韓国のサムスン電子やLGエレクトロニクスなどが関連技術開発で先行している。ただし利用できる技術や端末が企業ごとにばらばらになると、視聴者の使い勝手が悪くなる恐れがあるため、日本の放送局や通信会社、家電会社で構成する標準化団体は、2012年(平成24)から国際規格づくりを行っている。
[編集部]
(2014-4-7)
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