セスナ(英語表記)Cessna, Clyde Vernon

デジタル大辞泉 「セスナ」の意味・読み・例文・類語

セスナ(Cessna)

米国軽飛行機製造会社の名。また、その小型飛行機。商標名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「セスナ」の意味・読み・例文・類語

セスナ

  1. ( Cessna ) アメリカの軽飛行機製造会社名。また、同社製造による小型飛行機。
    1. [初出の実例]「セスナという単発のペラをとばしまして」(出典:水際の人(1954)〈堀田善衛〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セスナ」の意味・わかりやすい解説

セスナ
Cessna, Clyde Vernon

[生]1879.12.5. ホーソーン,アイオワ
[没]1954.11.20. ラゴ近郊,カンザス
アメリカ合衆国の飛行家,航空機製造者。片持ち翼,V型尾翼の考案者。モデル 180シリーズをはじめとするセスナの飛行機は,簡潔な構造で操縦しやすく,救難機や,ブッシュ飛行機と呼ばれる滑走路以外に離着陸できる小型機として,高い人気を博した。セスナは,農場労働,探鉱,脱穀機操縦,自動車の販売などに携わっていたが,オクラホマ州で曲芸飛行を見たのをきっかけに,パイロットになることを決意した。ニューヨーク市ブロンクスの飛行機工場で2ヵ月働いたあとオクラホマに戻り,1911年に最初の自作飛行機を飛ばした。 1917年に空冷6気筒エンジンの単葉機を製造,1920年代に,実業家で飛行愛好家のビクター・ルーズとともにセスナ・ルーズ・エアクラフトを設立した。セスナは 1927年に会社を買い取ったが,大不況のさなかの 1931~34年に会社を閉じ,1934年に引退した。再建されたセスナ・エアクラフトは,のちに世界最大の自家用機メーカーの一つとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「セスナ」の意味・わかりやすい解説

セスナ

米国のセスナ航空機会社(1927年創業)の生産する飛行機。日本では第2次大戦後同社の軽飛行機多数輸入されたため,〈セスナ〉が軽飛行機の代名詞のようになっている。
→関連項目ウィチタ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のセスナの言及

【軽飛行機】より

…なかでも成功したのは30年代のアメリカのテーラー・カブで,パイパー社が生産を引き継いでから発展し,40年には年産3000機に達した。これらの第2次大戦前の軽飛行機は,木製や鋼管骨組みに羽布張りがふつうだったが,戦後はアメリカのビーチ社,セスナ社などが軽合金の全金属軽飛行機の量産を始めた。こうした単発の軽飛行機に加えて,やや大きい双発の軽飛行機も1930年代から作られていたが,50年代から企業のビジネス機として盛んに使われ始め,60年代にはビジネスジェット機の生産も開始された。…

※「セスナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android