日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィチタ」の意味・わかりやすい解説
ウィチタ
うぃちた
Wichita
アメリカ合衆国、カンザス州中南部の商工業都市。人口34万4284(2000)で、同州最大の都市。アーカンザス川に面する。鉄道・道路交通の要衝。同市の産業の主軸をなす航空機製造をはじめ、精油、製粉、食肉加工、農業機械などの工業が立地する。周辺の穀物・牧畜地帯の重要な市場、出荷基地としても知られる。ウィチタ・インディアンの居住地に町が創設され、1872年の鉄道の開通以来、牧畜が発達した。その後、肥沃(ひよく)な土地、石油の発見、商工業の急速な発展により、都市人口が急増してきた。博物館、美術館、劇場などの文化施設、またウィチタ州立大学、フレンズ大学などの教育施設が数多くある。
[作野和世]