セバスティアーノ・デル・ピオンボ(読み)セバスティアーノデルピオンボ

百科事典マイペディア の解説

セバスティアーノ・デル・ピオンボ

イタリアベネチア派画家。本名セバスティアーノ・ルチアーニSebastianno Luciani。初めベネチアジョルジョーネ師事,1511年にローマに行きラファエロと交流し,ミケランジェロの影響を受けた。色彩を重視するベネチア派の伝統にミケランジェロ流のダイナミックなフォルムを加味した折衷主義的作風を示す。代表作に《ピエタ》(1517年ころ,ビテルボ,市立美術館蔵),《教皇クレメンス7世》(1526年,ナポリ,国立カポディモンテ美術館蔵)。

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改訂新版 世界大百科事典 の解説

セバスティアーノ・デル・ピオンボ
Sebastiano del Piombo
生没年:1485ころ-1547

イタリア盛期ルネサンスの画家。本名ルチアーニSebastiano Luciani。ベネチアに生まれ,ジョバンニ・ベリーニの下で修業をしたが,ジョルジョーネから多大な影響を受けたと思われる。1511年にローマへ移った後は,親密になったミケランジェロに深く傾倒すると同時にラファエロのライバルとして活躍する。ベネチア時代に身につけた抒情性を風景描写等にかいま見せながら,ミケランジェロから学んだ劇的な人物表現の魅力を《ラザロ復活》(1517-19)等の大作に発揮している。また肖像画にも数多くの傑作を残した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セバスティアーノ・デル・ピオンボ

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