日本大百科全書(ニッポニカ) 「セラタイト類」の意味・わかりやすい解説 セラタイト類せらたいとるいCeratitida 軟体動物門頭足類のアンモノイド(アンモナイト)亜綱のなかの1目で、古生代ペルム紀(二畳紀)から中生代三畳紀末期にかけて繁栄した。海生で小形または中形の平面に巻いた螺旋(らせん)状の殻をもつ。殻の表面にはいぼや棘(とげ)や強い肋(ろく)(線状の高まり)が発達するものが多い。縫合線はゴニアタイト類より複雑で、谷の底部に多数の刻みをもつ(セラタイト型)。世界的に分布し、よい標準化石となる。日本でも、北上(きたかみ)山地、関東山地、四国、沖縄県などの三畳系から産する。[棚部一成][参照項目] | アンモナイト | ゴニアタイト類 | 三畳紀 | 標準化石 セラティテス・セミパーティテス(セラタ… 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セラタイト類」の意味・わかりやすい解説 セラタイト類セラタイトるいCeratitina 軟体動物門頭足綱菊石 (アンモナイト) 亜綱セラタイト目に属するアンモナイト。セラタイト型縫合線をもつものと,それに由来してアンモナイト型縫合線をもつにいたったものとがある。ペルム紀後期のゼノディスクス Xenodiscusはこの仲間の先駆者で,三畳紀に爆発的に発展する。三畳系はセラタイト類によって 30に分帯されている。この類は古生代のゴニアタイト目の側枝に発し適応放散したが,初期にフィロセラス目を生み,リトセラス目を通じて,中生代ジュラ紀と白亜紀に栄えた菊石目の適応放散を呼んだ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報