デジタル大辞泉 「セリミエモスク」の意味・読み・例文・類語 セリミエ‐モスク(Selimiye Mosque) トルコ北西部の都市エディルネの旧市街中央部にあるイスラム寺院。16世紀、オスマン帝国のスルターン、セリム2世により、宮廷建築家ミマール=スィナンの設計で建造された。スィナン自ら最高傑作と称し、イスタンブールのアヤソフィアより大きい直径31.5メートルのドームをもち、四隅に高さ70メートルの尖塔がある。セリミエジャーミー。キプロスの首都ニコシア(レフコシャ)にあるイスラム寺院。城壁に囲まれた旧市街の北側に位置する。元は13世紀から14世紀にかけて建造されたフランス風ゴシック様式の聖ソフィア大聖堂だったが、オスマン帝国時代にミフラーブ(壁龕へきがん)と尖塔が造られ、イスラム寺院に転用された。セリミエジャーミー。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セリミエモスク」の意味・わかりやすい解説 セリミエ・モスクSelimiye Cami オスマン帝国のセリム2世の命を受け,1569年から 1575年にかけて建築家ミマール・シナンによってトルコのエディルネに建設されたモスク。八角形のプランの上に直径 32mの大ドームを戴き,前面には柱廊で囲まれた中庭をもつ。ドームを囲んで四隅にそびえるミナレットは太さ 7.5m,高さは 85mに及ぶ。全体はキュリエの建造物に取り巻かれている。ドームには 40の開口部があるなど,礼拝室は光に満ちあふれている。2011年世界遺産の文化遺産に登録された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by