20世紀西洋人名事典 「セーナユリナッチ」の解説
セーナ ユリナッチ
Sena Jurinac
1921.10.24 -
ユーゴスラビアのソプラノ歌手。
トラヴェニク生まれ。
本名スレブレンカ・ユリナッチ。
ザグレブ音楽院で学ぶ。1942年ザグレブの歌劇場で「ボエーム」のミミを歌ってデビュー。’44年ウィーン国立歌劇場のメンバーとなり、’45年ケルビーノで初出演する。ウィーンで成功の後、ミラノ・スカラ座、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、ザルツブルク音楽祭などに出演。モーツァルト歌手として評判となった、又、R.シュトラウスも高く評価され、「ナクソス島のアリアドネ」の作曲家、「バラの騎士」のゾフィー等に定評がある。又、演奏会でも活躍。低域から広域まで均等な美しい声と、感情表現、役柄の把握に優れていた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報