ソチカルコの古代遺跡地帯(読み)ソチカルコのこだいいせきちたい

世界遺産詳解 の解説

ソチカルコのこだいいせきちたい【ソチカルコの古代遺跡地帯】

1999年に登録されたメキシコの世界遺産(文化遺産)で、モレロス州の州都クエルナバカ近郊にある都市遺跡ソチカルコは、650~900年頃、テオティワカンなどが衰退した後に、トルテカ文明の政治、宗教、商業の中心地として繁栄した。遺跡からは、ピラミッド型神殿邸宅などの建物跡、石碑などが発掘されている。トルテカ人は龍に似た羽毛のある蛇(ケツァルコアトル)を水と農耕の神として崇めたことから、神殿の壁面には、ケツァルコアトルがのたうっている装飾が彫られている。遺構全体には、テオティワカンやマヤ文明モンテ・アルバンなど、周辺文化の要素が混在しており、後のアステカ文明にも大きな影響を与えたとされる。そうした重要な文化遺産であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はArchaeological Monuments Zone of Xochicalco

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む