食の医学館 「その他のキノコ類」の解説
そのほかのきのこるい【その他のキノコ類】
店頭で見られるキノコ類では、栽培技術がすすんだことにより新顔が登場しています。その1つがウスヒラタケ。ビタミンDの含有量が100g中2.4μgと、シイタケとくらべて高いのが特長です。かさが黄色いタモギタケも生ものは全国流通していませんでしたが、栽培化がすすんでいます。ほかのキノコにくらべ、オリゴ糖や免疫機能を高めるβ-グルカンが多く、便秘などに効果的です。トキイロヒラタケ、クロアワビタケなども人工栽培が可能になり、各地で本格生産がはじまっています。
その他に、注目したいキノコは、最近になって抗がん作用のあることがわかったフクロタケ。中華料理によく使われるキノコで、輸入品の水煮缶がでています。
市販のキノコでなく、天然のものを自分で採取したいという場合は、毒性のキノコに注意する必要があります。わが国でとれるキノコは1500種類以上といわれますが、少量を食べただけで死ぬような強い毒をもつキノコは限られており、中毒例が多いのはツキヨタケやドクツルタケをはじめ50種程度といわれています。
とはいうものの、毒キノコの簡単な見分け方などはありません。
名前のわからないもの、見たことのないものは食用にしないほうが無難です。また、キノコ入門書などで毒キノコを覚えておくことも身をまもるための手段の1つです。