病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「その他の催眠剤」の解説
その他の催眠剤
《トリクロホスナトリウム製剤》
トリクロリール(アルフレッサファーマ)
《ブロモバレリル尿素製剤》
ブロバリン(日本新薬)
ブロムワレリル尿素(三恵薬品、マイラン製薬、ファイザー、山善製薬、日本ジェネリック)
ブロモバレリル尿素(吉田製薬、丸石製薬、ニプロ)
不眠症に用いる薬です。ブロモバレリル尿素製剤は不安緊張状態の鎮静にも用います。
過敏症状(発疹、紅斑、かゆみなど)がおこることがあります。このような症状が現れたときは使用を止め、すぐに医師に相談してください。連用すると、薬を使わないと眠れなくなることがあります(精神的な薬物依存)。医師の指示に従って、正しく使用してください。
トリクロホスナトリウム製剤では、無呼吸、呼吸抑制、ショック、アナフィラキシーがおこることがあります。このような症状が現れたときは使用を止め、すぐに医師に相談してください。
また連用中に急激な減量や、服用中止により、せん妄・振戦など離脱症状が現れます。医師は徐々に使用量を減らしていき中止する方法をとるはずですので、医師の指示を守ってください。
①ブロモバレリル尿素製剤は粉末で、不眠症には1日1回就寝前の服用、不安緊張状態の鎮静には1日3回の服用です。トリクロホスナトリウム製剤はシロップで就寝前に服用します。服用量については医師の指示を守ってください。
②フェノチアジン系抗精神病剤やバルビツール酸系催眠鎮静剤、ワルファリンカリウムを使用中の人、肝障害、腎障害のある人、呼吸機能の低下している人、飲酒する人などは、医師に相談してから用いてください。
トリクロホスナトリウム製剤は、抱水クロラールに過敏症のある人、急性間欠性ポルフィリン症のある人には使用できません。
③めまいがおこることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業は避けてください。
④飲酒によって、薬が効きすぎて副作用や離脱症状がおこりやすくなります。服用中は禁酒を守ってください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報