タンシュイ河(読み)タンシュイが(その他表記)Danshui he

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タンシュイ河」の意味・わかりやすい解説

タンシュイ(淡水)河
タンシュイが
Danshui he

タイワン(台湾)北部を流れる川。全長 158.7km。流域面積 2726km2。ともに台湾で 3番目の規模。シュエシャン(雪山)山脈の標高 3529mのピンティエン(品田)山に源を発し,多数の支流を集めてシンペイ(新北)市北西部のタンシュイ(淡水)区タイワン(台湾)海峡に注ぐ。淡水河はタイペイ(台北)市と新北市の境でシンティエン(新店)渓が合流するまでの長い上流部をターハン(大漢)渓と呼び,シンチュー(新竹)県タオユワン(桃園)市の東部山間をおおむね北流する。桃園市には大規模なロックフィル式のシーメン(石門)ダムがあり,台湾北部の産業や市民生活を支えている。
支流の一つ,新店渓はペイシー(北勢)渓の名で新北市東部ショワンシー(双渓)区の雪山山脈に源を発し,山間を西流してフェイツイ(翡翠)ダムを経たあと,新店区でウーライ(烏来)区を縫って流れてきたナンシー(南勢渓)と合流し,パンチヤオ(板橋)区付近で淡水河に流入する。そのほかのおもだった支流に,水源の雪山山脈から東流したのちに大きく西に湾曲し淡水河下流に注ぐチーロン基隆)河,新北市南西のサンシヤ(三峡)区で大漢渓に流入する三峡河などがある。いずれの上流部も風光明媚な景観をもつ観光地が多い。下流の台北市や新北市淡水区付近ではかつて水運が盛んで河港として発達したが,土砂堆積によりその機能を失った。

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