山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
タジク・ソヴィエト社会主義共和国(タジク・ソヴィエトしゃかいしゅぎきょうわこく)
Respublikai Sovetii Sotsialistii Tojikiston
ソ連を構成していた共和国の一つ。1924年ウズベク・ソヴィエト社会主義共和国内の自治共和国として成立し,29年に領域を拡大し連邦構成共和国に昇格。タジク語話者の多いブハラとサマルカンドがウズベク・ソヴィエト社会主義共和国領とされたことは,タジク人の一部に不満を残した。首都ドゥシャンベ(一時スターリナバードと称した)。綿作,綿工業と水力発電が発達したが,ソ連で最貧の共和国だった。共和国内では北部のレニナバード(現ソグド)州が圧倒的な経済力,政治力を持っていた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報