改訂新版 世界大百科事典 「タマナヤガ」の意味・わかりやすい解説
タマナヤガ
Agrotis ipsilon
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤガ科に属するガ。ほとんど全世界に分布するため、原産地は明らかでないが、南アメリカとする説もある。はねの開張50ミリメートル内外。前翅は灰褐色、後翅は白色であるが翅脈と外縁付近は暗色を帯びる。幼虫は草食性で、しばしば作物や飼料作物に被害を与えるほか、成虫には中距離の移動性があり、造成牧草地に着地したガから幼虫の大発生をみることがある。日本では北海道以外に広く分布するが、越冬可能な北限はおよそ東北地方南部であるという。本種は、ヤガ科のうちのモンヤガ亜科に属し、この亜科のガはユーラシアの内陸草原、アフリカのサバナ地帯に多数の種を分布する。幼虫は土中の地表近くに潜み、夜間に活動して草本や農作物の根際をかみ切って食べるのでネキリムシともよばれている。
[杉 繁郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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