タラス河畔の戦い(読み)タラスかはんのたたかい(英語表記)Talas

旺文社世界史事典 三訂版 「タラス河畔の戦い」の解説

タラス河畔の戦い
タラスかはんのたたかい
Talas

751年に起こった,中央アジアのタラス川河畔における唐とアッバース朝との西域支配をめぐっての戦い
唐の将軍高仙芝 (こうせんし) が大敗。タラス川は漢代には都頼水と呼ばれ,この地帯は東西交通の要所で,タラス城は6世紀ごろから重要な貿易場であった。この戦いで捕虜になった紙すき職人の唐兵が,イスラーム世界製紙法を伝えたといわれる。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「タラス河畔の戦い」の解説

タラス河畔の戦い(タラスかはんのたたかい)
Talas

751年に起こった唐軍とイスラーム軍との戦い。唐将高仙芝(こうせんし)は,天山山脈西部から北流するタラス河畔でイスラーム軍と戦って大敗し,唐の勢力西方から後退した。このとき捕虜になった唐の紙すき工から,製法が西伝した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android