デジタル大辞泉 「タラの丘」の意味・読み・例文・類語 タラ‐の‐おか〔‐をか〕【タラの丘】 《Hill of Tara》アイルランド東部、ミース州の町、ナバンの南郊にある丘。ケルト人の上王(大小の諸国で構成される連合国家の王)の戴冠式が行われた地。王座の中心とされる場所に立石が残る。11世紀頃までケルト人の政治的、宗教的な中心地だったと考えられている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「タラの丘」の解説 タラのおか【タラの丘】 アイルランド中部のナバン(Navan、ミース州の州都)の南にある丘陵(きゅうりょう)地帯で、鉄器時代の要塞跡などの遺跡がある。古代、ここにケルトの聖地や伝説のバイキングの王国の都があったとされるところである。また、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリック(387?~461年)がシャムロック(三つ葉のクローバー、アイルランドの国花になっている)を用いて三位一体を説いた場所とされることから、宗教的に重要な場所になっている。現在は、ドルメンや土塁が残るだけの広々とした草原となっている。◇映画『風と共に去りぬ』でスカーレット・オハラが住むアメリカ南部ジョージア州の農園の名前として登場するタラは、このアイルランドのタラという地名に由来する。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報