日本の自動車技術240選 「ダイハツオイルマチック」の解説
ダイハツオイルマチック
製作(製造)年1966
製作者(社)ダイハツ工業株式会社、株式会社 ミクニ
資料の種類設計図・文献
現状保存品なし・公開
会社名ダイハツ工業株式会社
通称名ダイハツオイルマチック装置
実物所在なし
搭載車種ダイハツフェローL37
製作開始年1966年11月
製作終了年1977年6月
設計者ダイハツ工業株式会社
シリンダ配列・数2気筒、直列
サイクル/冷却方式2/強制水冷循環式
燃焼方式半球式
総排気量356cc
内径×行程62×59mm
圧縮比9.0
質量(重量)58kg
最高出力16.9kw[35PS]/5000rpm
最大トルク34.3Nm[3.5kgm]/4000rpm
エピソード・話題性 1958年頃「ミゼット」の対米輸出に備えた現地テストにおいて、混合油入手困難、排気白煙等の面からオイルポンプで分離給油を行ったのがオイルマチック装置開発のきっかけとなった。 当初は、吸気管にオイルを注入していたが、その後、潤滑性をより向上させるために、クランク軸中央軸受け部への強制給油やポンプの吐出制御等を行って、本装置が完成された。 当時の社長小石雄治が本装置を業界に開放し、その後、今日では二輪車において活用されている。
参考文献ダイハツ工業株式会社・サービス部編 ㈱山海堂 昭和42年11月発行、「ダイハツフェローの整備」51~55頁
その他事項協力者:株式会社ミクニ;給油ポンプ形式:プランジャ回転式;給油量制御形式:アクセルペダル連動式カム制御;給油箇所:インテークマニホールド、クランク軸中央軸受け部;ガソリン・オイル混合比:25:1~80:1;オイルタンク容量:3.5リッター;エンジン形式:ZM型;効果:混合油の調達不要、運転状態に適合した適正混合比の設定、潤滑油消費の節減、排気白煙の低減
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報