ダウガフピルス(読み)だうがふぴるす(英語表記)Даугавпилс/Daugavpils

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダウガフピルス」の意味・わかりやすい解説

ダウガフピルス
Daugavpils

旧称ドビンスク Dvinsk (ロシア語) ,ドイツ語名デューナブルク Dünaburg。ラトビア南東部の都市。ダウガバ (西ドビナ) 川にのぞみ,首都リガの南東約 200kmに位置する。 1278年にドイツ騎士団が築いた要塞を中心に発展。ロシア皇帝イワン4世の攻撃によって破壊されたが,1577年に同皇帝により再建された。その後ポーランド領となり,1772年第1回ポーランド分割によってロシア領,1920年にラトビア領,40~91年はソ連が併合した。 1860年代にペテログラード (現サンクトペテルブルグ) -ワルシャワ間,リガ-オリョール間の鉄道が建設され,その交差点に位置する町として発展した。現在,化繊,自転車,家具,製靴,食品などの工業がある。教育大学がある。ハイウェーの分岐点でもあり,河港もある。人口 12万 9000 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダウガフピルス」の意味・わかりやすい解説

ダウガフピルス
だうがふぴるす
Даугавпилс/Daugavpils

ラトビア共和国の都市。首都リガに次ぐ共和国第二の都市であり、人口11万4829(2000)。ロシア語名ドビンスクДвинск/Dvinsk、ドイツ語名デューナブルクDünaburg。ダウガバ(西ドビナ)川の河岸に位置し、河口近くの首都リガから南東220キロメートル上流にある。鉄道交通の要地で、木材農産物(とくに穀物亜麻(あま))の集散地化学、金属加工、食品、軽工業が盛ん。機関車修理工場は有名。1275年リボニア騎士団によって建設された古い都市で、以後ロシア、ポーランド、スウェーデン、ドイツの各国領有を争った。

山本 茂]

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