ダリオフォ(その他表記)Dario Fo

現代外国人名録2016 「ダリオフォ」の解説

ダリオ フォ
Dario Fo

職業・肩書
劇作家,俳優,演出家 ラ・コムーネ主宰者

国籍
イタリア

生年月日
1926年3月24日

出生地
バレーゼ県サンジャーノ

学歴
ミラノ美術アカデミー

受賞
ノーベル文学賞〔1997年〕,アグロ・ドルチェ賞〔1987年〕

経歴
ミラノで舞台美術を学び、喜劇役者としてデビューした。脚本も始め、寄席芸寸劇も吸収する中、1954年女優のフランカ・ラーメと結婚し、民衆コメディの流れをくむ妻と、’59年全国的な上演組織・ラ・コムーネを結成。ミラノを根拠地に自作自演のギャグあふれる喜劇、笑劇を巡演した。’68年には共産党と組んで劇団・ヌーバ・セナを主宰。’70年代半ばから麻薬、テロ、女性問題、宗教を扱った喜劇を発表。イタリア演劇において常に“反体制”“異端”の姿勢を貫いている。その舞台は、民衆劇から多くのものを消化して、パロディーアクロバット、歌、パントマイム道化、仮面、人形などが登場し、政治諷刺や観客との議論など即興性が強い。笑いと厳粛さを調和させた作品により、社会の悪弊と不公正に目を開かせたと評価され、’97年ノーベル文学賞を受賞。戯曲作品に「泥棒とマネキン人形と裸婦」(’58年)、「神聖喜劇」(’68年)、「旗と人形による大パントマイム」(’69年)、「ミステーロ・ブッフォ」(’69年)、「アナーキスト事故死」(’70年)、「第7戒律―少し盗め」(’71年)、「払えない、払わない」(’74年)、「誘拐されたファンファーニ」(’75年)、「クラクションを吹き鳴らせ」(’80年)、「ジョアン・パダンのアメリカ発見」(’91年)など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android