現代外国人名録2016 「ダーチャマライーニ」の解説
ダーチャ マライーニ
Dacia Maraini
- 職業・肩書
- 作家,劇作家,詩人,フェミニズム運動家
- 国籍
- イタリア
- 生年月日
- 1936年11月13日
- 出生地
- フィレンツェ
- 学歴
- S.S.Annunziata大学
- 受賞
- フォルメントール国際文学者賞〔1962年〕「不安の季節」,カンピエッロ賞(1990年度)「シチーリアの雅歌」
- 経歴
- 父は文化人類学者で写真家のフォスコ・マライーニ。1938年父のアイヌ研究のため2歳の時に来日。’43年イタリアの敗戦により名古屋の強制収容所に移送され、敗戦までの2年間を過ごす。’46年帰国。この体験が後の小説、戯曲のテーマに影響を及ぼす。’62年小説「ヴァカンツァ」でデビュー。“第2のフランソワーズ・サガン”とよばれ、人気を得る。長年、女性史を研究し、演劇を通じた女性解放運動などを続け、作品を通じて女の連帯を訴える。’73年女性劇場“マッダレーナ座”を設立し演劇活動を展開(’90年財政難で閉鎖)。一方、私生活ではイタリアの大作家アルベルト・モラヴィアと18年間生活を共にした。他の小説に「不安の季節」(’62年)、「闘う女」(’75年)、「別れてきた恋人への手紙」(’81年)、「イゾリーナ―切り刻まれた少女」(’85年)、「シチーリアの雅歌」(’90年)、「声」(’94年)、自伝的小説「帰郷 シチーリアへ」(’93年)、「思い出はそれだけで愛おしい」(’97年)、「神戸への船」(2001年)、自身の中絶を告白した「密航者」(1996年)など。戯曲に「よくある家族」「牢獄からの宣言」「メアリー・スチュアート」など。’90年自作の「メアリー・スチュアート」上演のため来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報