チェ・チャンファ(読み)チェ チャンファ

20世紀日本人名事典 「チェ・チャンファ」の解説

チェ・チャンファ
チェ チャンファ
崔/昌華

07の牧師,人権運動家 在日大韓基督教会総会総会長・小倉教会牧師。



国籍
韓国

生年
1930年9月24日

没年
平成7(1995)年2月8日

出生地
平安北道

学歴〔年〕
ソウル新興大学〔’50年〕卒,神戸改革派神学校〔’58年〕卒,八幡大学(現・九州国際大学),福岡大学大学院〔’74年〕博士課程修了

経歴
在日韓国人として1968年の金嬉老事件をきっかけに民族差別撤廃のための闘いを開始。以後日本国籍参政権を求める一方、’76年にはNHKを相手に名前の民族読み訴訟を起こし(敗訴)、’80年11月にはたった一人で指紋押捺拒否を実行するなど、この運動の先駆けとしても行動。’88年最高裁判決は“氏名の人格権”を認めた。’89年大赦により押捺拒否に対する免訴判決が出て、無罪を勝ち取れなかった。毎年関東大震災記念日(9月1日)に朝鮮人虐殺抗議集会を開き、朝鮮人連行や虐殺の記録を収める資料センター(北九州市小倉北区大田町)建設に取り組んだ。没後も遺族らが指紋押なつ拒否を理由に特別在留許可の期間を短縮されるなどの不利益を受けたとして、国に慰謝料の支払いを求める訴訟を起こすが、’98年4月最高裁は上告を棄却した。著書に「金嬉老事件と少数民族」「国籍と人権」「名前と人権」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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