チェックスアンドバランセス(その他表記)checks and balances

改訂新版 世界大百科事典 の解説

チェックス・アンド・バランセス
checks and balances

抑制均衡と訳される。諸権力相互対立抑制させることによって,一つの権力が浸透・支配することを防ごうという理論ないし制度。本来,階級間の均衡をはかる思想であったが,やがてロックやモンテスキューを経て,権力分立論の補完思想として発展し,さらにアメリカ各州憲法および連邦憲法政府立法行政・司法各部門間の均衡という形で制度化されるにいたった。ただし実質的には政党の存在が抑制均衡をスムーズにする機能を果たしてきた。
権力分立
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア の解説

チェックス・アンド・バランセス

抑制と均衡

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android