20世紀日本人名事典 の解説
チェンバレン バジル・ホール
チェンバレン バジルホール
Chamberlain Basil Hall
07の言語学者,日本学者 東京帝国大学名誉教授。
- 国籍
- イギリス
- 生年
- 1850年10月18日
- 没年
- 1935年2月15日
- 出生地
- ポーツマス
- 別名
- 号=王堂
- 主な受賞名〔年〕
- 勲三等瑞宝章〔’11年〕
- 経歴
- 7歳の時母を亡くし、フランスの祖母の許で教育を受ける。数ケ国語をマスターしたといわれる。1867年英国に戻り銀行に就職したが、病弱なため地中海沿岸で療養。1873年5月来日、東京芝の青竜寺に居住し、日本の古典を学ぶ。1874年築地の海軍兵学寮の教師となり、英語や幾何学を教える。1886年帝国大学文科大学教師となり、日本語と博言語(言語学)を教授、日本語の近代的研究の確立に貢献、多くの俊秀を育てた。この頃北海道に渡り、J.バチェラー家に滞在してアイヌ語も研究。1890年病気のため帰国、東大を辞職。1891年ラフカディオ・ハーンを松江中学に紹介し、以後交流を続ける。同年外国人として初の東京帝大名誉教授となる。1911年3月日本を去り、スイスのジュネーブのレマン湖畔で余生を送る。著書に「琉球語の研究」「日本上代の詩歌」「日本小文典」「枕詞の研究」「アイヌ語研究より見た日本の言語神話及び地名」「日本国語提要」などがあり、また「古事記」の英訳をはじめ日本古典を訳出して日本文化を海外に紹介した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報