杯(さかずき)の一種で、陶磁製の小さい器。酒杯は、古くは素焼の土器であった。やがて漆塗りの木杯となり、江戸時代になって陶磁製が普及するようになると、陶磁製の酒杯は「ちょく」と称されるようになった。「ちょこ」は「ちょく」の変化したものである。「ちょく」の語源は、中国あるいは朝鮮半島にあるといわれているが、はっきりしていない。猪口は「ちょく」の当て字で、その形が猪(いのしし)の口に似ているからともいわれるが、これも確かではない。
ちょこは、杯のほか、さしみのつけじょうゆを入れる小さい器や、ちょっとしたつまみの料理を盛る器をさすこともある。盛りそば、ざるそばなどのつけ汁を入れる器は、そば猪口という。
[河野友美]
一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ 酒作 紅粉(べに) 門垢離(かどごり)」(出典:俳...