ツェルティス（その他表記）Konrad Celtis

改訂新版　世界大百科事典

ツェルティス
Konrad Celtis
生没年：1459-1508

ドイツの人文主義者。ドイツ人文主義の父と呼ばれるR.アグリコラの弟子で，詩人として優れ，1487年皇帝フリードリヒ3世によってドイツ人として最初の桂冠詩人に選ばれた。全ドイツを遍歴して各地に人文主義者の組織をつくり，人文主義の普及と発展に貢献した。愛国主義的でゲルマン古代を理想の時代とし，ドイツの古書を収集して，10世紀の女流詩人ロスウィータの作品なども発見した。
執筆者：中村 賢二郎

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ツェルティス
Celtis(Celtes)， Konrad

[生]1459.2.1. ウィップフェルト
[没]1508.2.4. ウィーン
ドイツの人文主義者，ラテン語詩人。本名 Bickel(Pickel)。 1487年ニュルンベルクにおいて皇帝フリードリヒ3世によりドイツ人で初めて桂冠詩人に列せられた。イタリアを範として多くの文芸協会を設立。自身の人生の喜び，恋愛の喜びを率直に歌った抒情詩をはじめ，戯曲，祝祭劇など作品はすべてラテン語で書かれている。代表的な抒情詩として『4つの恋物語』 Quatuor libri amorum (1502) がある。

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