日本大百科全書(ニッポニカ) 「つけば料理」の意味・わかりやすい解説 つけば料理つけばりょうり 長野県上田市周辺の千曲(ちくま)川のほとりで行われるハヤ(ウグイ)の料理。4月中旬から6月上旬にかけてのハヤの産卵期をねらい、独特の漁法でハヤを集め、投網(とあみ)でとる。この生きたハヤを、河畔の仮小屋で塩焼き、魚田(ぎょでん)、てんぷらなどに料理して食べさせる。毎年この時期に限られたハヤの即席料理で、料亭では味わえない野趣がある。近年は、初夏のつけば料理の小屋は、初秋の落ちアユ料理にも使われて、川魚の味を楽しむ野外ハウスになっている所が多い。[堤 方子][参照項目] | ウグイ | ハヤ つけば料理 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「つけば料理」の解説 つけば料理 長野県の郷土料理。千曲川で捕れたウグイ(ハヤ)を使った料理。「つけば」は「たねつけば(産卵場)」が由来。4月から6月頃に川沿いの仮小屋で、産卵のためつけばにきたウグイを捕り提供される。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報