南アメリカ、アンデス山脈中部、ペルーとボリビアの国境にある湖。アルティプラノ高原の北部に位置する。面積8140平方キロメートル、最大深度270メートル。水面の標高は3812メートルで、可航水面としては世界最高である。ペルー側のプノとボリビア側のガキを結ぶ定期船がある。湖水の温度はつねに11~12℃を示す。その大部分は蒸発により失われるが、一部は南端からデスアガデロ川として流出する。湖の周囲の平地は、アルティプラノ高原のなかでは降水量も多く、気温の変化も小さい農耕の適地で、古くから先住民アイマラの居住地として開かれてきた。大麦、ジャガイモ、キノア(小粒の穀物。粉にしてパンをつくる)などの作物の栽培や、ヒツジ、ラマ、アルパカなどの家畜の飼育が盛んである。湖では、インディオが独特の葦舟(あしぶね)を使って漁をする。湖中には、タキリ島、ソル島(太陽の島)など、インディオの遺跡をもつ島々が浮かぶ。
[松本栄次]
「チチカカ湖」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...