テクニカルエンジニア

ASCII.jpデジタル用語辞典 「テクニカルエンジニア」の解説

テクニカルエンジニア(エンベデットシステム)

情報処理技術関係の資格のひとつ。エンベデットシステムとは、あらゆる機器に組み込まれているマイコン総称システムエンジニアの中でも主にエンベデットシステムの構築運用において中心的役割を果たしうる技術者に認められる資格。具体的には情報システムの構築の際、ソフトウェアマイクロプロセッサーLSIなどのエンベデットシステムをより効果的に組み込めることを個別技能としている技術者である。役割と業務としては、次の4つを果たすことが求められている。#要求された仕様を踏まえつつ、システムに組み込むソフトウェア、マイクロプロセッサー、LSIの技術的効果・経済的効果に関する評価を行なうこと#エンベデットシステム開発工程全般(立案仕様書作成ハードウェアとソフトウェアによるシステムの設計)で中心的役割を果たすこと#マイクロプロセッサー、LSI、OSなどの仕様の策定及び選定を行なうこと#システム開発を行なうための環境整備を行なうこと

テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)

情報処理技術関係の資格のひとつ。2006年から新設された資格である。システムエンジニアの中でも主に情報システム基盤の構築、運用において中心的役割を果たしうる技術者に認められる資格である。役割と業務としては、次の3つを果たすことが求められている。(1)情報システムのぜい弱性、脅威を分析し、そのためのセキュリティ機能の計画、設計、構築を行なうこと(2)情報システム運用時に、セキュリティ管理を技術的側面から支援すること(3)情報システム、またはシステム内のセキュリティ機能を構築するプロジェクトで、セキュリティ対策の面から技術的支援を行なうこと、である。資格試験は1年に1回、4月に行われる。

テクニカルエンジニア(システム管理)

情報処理技術関係の資格のひとつ。システムエンジニアの中でも主に業務システムの運用、管理、構築を行なう技術者。役割と業務としては、次の4つを果たすことが求められている。(1)システム管理者として、情報システム基盤に関する構成管理、障害管理、性能管理、課金管理、セキュリティ管理を行なうこと(2)情報システムの改善活動を行なうこと(3)新規システム受け入れにともなうシステムの運用テスト及びシステム移行の計画、実施(4)システム利用者に対する技術的なアドバイス、支援活動。試験でも、そのような役割、業務に対応した幅広い知識、経験、実践能力を要求している。試験は毎年1回、10月に実施される。

テクニカルエンジニア(データベース)

情報処理技術関係の資格のひとつ。システムエンジニアの中でも主に情報システム基盤となるデータベースの構築、運用において中心的役割を果たしうる技術者に認められる資格である。役割と業務として、次の3つが求められている。(1)データ管理者として、情報システム全体のデータ資源を管理すること(2)データベース管理者として、基幹データベースの構築、維持を行なうこと(3)個別システム開発の各工程において、データベース関連の技術支援を行なうこと。試験でもデータベース管理に関する知識、経験、実践能力が要求される。試験は毎年1回、4月に実施される。

テクニカルエンジニア(ネットワーク)

情報処理技術関係の資格のひとつ。システムエンジニアの中でも主にネットワークシステムの計画、設計、構築運用を行なう技術者。役割と業務として、次の3つを果たすことが求められている。(1)組織の情報システム基盤であるネットワークを管理すること(2)WAN/LANのより良い設計、構築、運用を行なうこと(3)情報システム開発において、ネットワーク関連の技術支援を担当すること。試験でもネットワークに関する知識、経験、実践能力が要求される。試験は毎年1回、10月に実施される。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android