テネシー川(読み)テネシーがわ(英語表記)Tennessee River

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テネシー川」の意味・わかりやすい解説

テネシー川
テネシーがわ
Tennessee River

アメリカ合衆国,オハイオ川最大の支流全長 1049km。アパラチア山系から流れ出すホルストン川とフレンチブロード川がテネシー州ノックスビルで合流してテネシー川となり,ケンタッキー州パデューカでオハイオ川に合流。植民地時代,東部のノースカロライナ州バージニア州からアパラチア山系を越えてミシシッピ川に出る通路にあたり,流域の開発が進んだが,中・上流部では滝,急流浅瀬が多く,河川交通は下流部でのみ発達。流域の農産物をミシシッピ川,ニューオーリンズを経て東海岸に移出した。 1930年代より TVA (テネシー川流域開発公社) による開発の対象となり,上流部ではダム建設が進み,電源開発が盛ん。

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