テン・テイ・そなえる・まつる・さだめる

普及版 字通 の解説


12画

[字音] テン・テイ
[字訓] そなえる・まつる・さだめる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(しゅう)+(き)。酒、は机。台上に酒をおいて、神に供薦することをいう。〔説文〕五上に「置祭するなり。に從ふ。は酒なり。は其の下なり。禮にり」(段注本)という。金文に「王命を(さだ)む」「我が我が家を保(てんぽ)す」と、定の意に用いる。また〔楚王章(あんしょう)鐘〕「曾侯乙の宗彝を作りて、之れを西(せいやう)(宮名)に(お)く」のようにいう。〔礼記、祭統〕「書を受けて歸り、其のに舍(せきてん)す」とあるのは、いわゆる祭であろう。また釈という。

[訓義]
1. そなえる、そなえてまつる、供え物をする。
2. おく、定めたところにおく、さだめる。
3. すすめる、ならべる、ととのえる。

[古辞書の訓]
名義抄 サダム・オク・タテマツル 〔字鏡集〕 ノム・ススム・マツル・ワタル・ミツ・ウム・サダム・オク・トドム・コトハリ・タテマツル・マツリ/設 マツル

[声系]
〔説文〕に声としてを録する。卜文・金文にの初文をに作る。初文は(ゆう)(酒の形)の下に一あるいは二画を加える形であった。

[語系]
dyenは同声(てん)は「(たくわ)う」「重ぬ」と訓する字。また定の意とすることがある。

[熟語]

[下接語]
・献・香・祭・進・牲・夕・舎・釈・祖・致・礼

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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