ディラックの空孔理論(読み)ディラックノクウコウリロン

デジタル大辞泉 「ディラックの空孔理論」の意味・読み・例文・類語

ディラック‐の‐くうこうりろん【ディラックの空孔理論】

ディラックの方程式で、電子運動エネルギーが負になる解から導かれた理論。負のエネルギー状態は電子に占められて真空をつくっているが、真空から一つの電子が正のエネルギーに励起されると、電子のもと位置あながあき、その孔は電子の反粒子陽電子)のような動きをするというもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android