ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デュケノア」の意味・わかりやすい解説
デュケノア
Duquesnoy, François
[没]1643.7.12. イタリア,リボルノ
フランドル出身のローマで活躍した彫刻家。通称 Il Fiammingoまたは François Flamand。彫刻家の家系に生れ,父のジェローム・デュケノアに彫刻を学ぶ。スペインのフェリペ4世の宮廷で活躍した弟のジェローム・デュケノアも著名。 1618年ローマに行き G.ベルニーニや N.プーサンと友人になる。彼の作風には前者のイタリア・バロックの作風と,後者の 17世紀の古典主義の作風との融合がみられる。代表作『聖アンデレ』 (1628~40,サン・ピエトロ大聖堂) ,『聖女スザンナ』 (29~33,ローマ,サンタ・マリア・ディ・ロレト) 。
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