デュムリエ(英語表記)Dumouriez, Charles-François du Périer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デュムリエ」の意味・わかりやすい解説

デュムリエ
Dumouriez, Charles-François du Périer

[生]1739.1.25. ノールカンブレー
[没]1823.3.14. バッキンガムシャー,タービルパーク
フランスの軍人将軍,政治家。フランス革命戦争勃発に際して,1792年9月 20日バルミーの会戦でプロシア軍に勝ち,同年 11月にはオーストリア軍を破ってベルギー征服に成功 (→ジェマップの戦い ) 。 93年2月オランダ攻略を命じられたが失敗し,3月ネールウィンデンで敗北した。そこでジロンド派支持者であった彼は,敗北によって深刻な事態に追込まれることを恐れてオーストリアの大佐 K.マックと密約をかわし,フランス軍のベルギーからの撤退と,国民公会解散のためのパリ進軍に同意して祖国を裏切った。パリに向う途中フランス軍の銃撃を浴びてオーストリア軍に逃げ込み,その後ドイツ,スイスを転々としたのち,イギリス亡命,1800年からは年金生活をおくった。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「デュムリエ」の解説

デュムリエ
Charles-François Dumouriez

1739~1823

フランス革命期の将軍。革命前に旅団長まで進んだが,1792年3月のジロンド派内閣の外相となり主戦論を唱え,秋にベルギー戦線で大勝。93年春国民公会に抵抗してオーストリア軍に投降し,諸国遍歴ののち,イギリスで没した。

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