トクソドン(その他表記)Toxodon

最新 地学事典 「トクソドン」の解説

トクソドン

学◆Toxodon

絶滅した南蹄目を代表する大型草食動物。鮮新世後期~更新世にかけて南米に生息した。学名内側に湾曲した上顎歯列から弓状tox+歯odontに由来サイに似た重量型の動物で,前肢後肢よりも短く,肩の高さのわりに首が低い。上顎切歯はのみ状で,臼歯歯冠が高く,常生歯である。草食獣にしては眼窩がんかの向きが前向きで,立体視ができたらしい。

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参照項目:南蹄類

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関連語 犬塚

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トクソドン」の意味・わかりやすい解説

トクソドン
Toxodon

哺乳類の絶滅した南蹄目トクソドン科の代表属。南アメリカの第四紀更新世に最も普通な巨獣の一つ。南蹄目というのは南アメリカ有蹄類大群で,旧北区で絶滅した古第三紀の有蹄類が,南アメリカに移動したのち,北アメリカとの連絡がなくなり,外敵から隔絶されたものらしく,この地でいろいろの生活形態をもつまでに発展したもの。そのなかの重厚類が弓歯亜目である。トクソドンはブタのような形態をしたサイほどの大きさのもので,四肢が短く,3指に蹄があり,鎖骨を欠く。門歯後位に歯隙がある。

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世界大百科事典(旧版)内のトクソドンの言及

【南蹄類】より

…滑距(かつきよ)類,雷獣類,火獣類,異蹄類とともに特異な南アメリカの有蹄類群をつくっているが,鮮新世に南北アメリカ両大陸がパナマ地峡の陸化によって接続し,旧大陸の進化した有蹄類が南アメリカ大陸に住みつくとともに更新世になって絶滅した。C.ダーウィンがビーグル号航海のときにパタゴニアで発見した大きな化石骨は更新世のトクソドンToxodonであり,巨大なサイのような南蹄類の動物であった。【亀井 節夫】。…

※「トクソドン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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