ドゥアルテ(その他表記)Duarte

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥアルテ」の意味・わかりやすい解説

ドゥアルテ
Duarte

[生]1391.10.30. ビゼウ
[没]1438.9.9. トマル
ポルトガル王 (在位 1433~38) 。アビス朝の祖ジョアン1世 (名王)長男。学者肌で倫理的にもすぐれ,哲人王として知られた。即位後の 1434年勅令を発して恩賜領土に関する在来法を改正。弟のエンリケ (航海王子)のアフリカ西海岸探検を支援し,モロッコ攻略のためのタンジール遠征にも同意した。しかし遠征は完全に失敗 (37) 。末弟のフェルナンド捕虜となり,ドゥアルテは悲痛のうちに世を去った。

ドゥアルテ
Duarte, Juan Pablo

[生]1813. サントドミンゴ
[没]1876. カラカス
ドミニカ独立運動の指導者。 1838年秘密結社を組織ハイチからの独立を企てたが,43年発覚し,亡命。 44年独立達成後帰国,臨時政府 (中央フンタ ) のメンバーとして活躍したが,P.サンターナら主流派と対立して追われた。

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世界大百科事典(旧版)内のドゥアルテの言及

【ドミニカ共和国】より

…日本とは第2次世界大戦中に国交を断絶したあと,1952年6月に再開した。
[自然,住民]
 北西から南東に向かってセントラル山脈が横切り,その最高峰は西インド諸島でも最も高いドゥアルテ山(標高3175m)。また同山脈のすそ野に広がるシバオ地区と呼ばれるベガ・レアル盆地は,同国では最も肥沃な農業地帯であると同時に,小都市が散在している地域でもある。…

※「ドゥアルテ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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