ドジャンヌ(その他表記)Gennes,Pierre-Gilles de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドジャンヌ」の意味・わかりやすい解説

ドジャンヌ
Gennes,Pierre-Gilles de

[生]1932.10.24. パリ
[没]2007.5.18. オルセー
フランス物理学者。物理学者の息子として生まれ,1955年エコール・ノルマル・シュペリュールより博士号を取得。原子力庁に技師として勤務 (1955~61) 後,パリ大学オルセー校の固体物理学教授 (1961~71) を経てコレージュ・ド・フランス教授 (1971~76) ,グラン・ゼコールのパリ市立工業物理化学高等専門学校の教壇にも立った。最初,磁性体の相転移研究に取り組み,数学的記述を与えることに成功。 1960年代には超伝導液晶へと展開し,電場によって起こる液晶の遷移現象を相転移の考え方で説明するとともに,棒状の液晶分子の配列いかんによって理論的に導き出される4種類の相について論じた。続いて高分子に取り組み,くみこみ群という方法を適用して高分子鎖の運動に関する一般的な指針を示した。「現代のアイザック・ニュートン」と評価され,1991年ノーベル物理学賞を受賞。

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百科事典マイペディア 「ドジャンヌ」の意味・わかりやすい解説

ド・ジャンヌ

フランスの物理学者。エコール・ノルマル卒。フランス最大の研究機関である原子力庁(CEA)技師を経て,1971年コレージュ・ド・フランス教授,1976年パリ物理化学校校長。より複雑な高分子,液晶,超伝導磁性材料の相転移についての理論的研究により,1991年ノーベル物理学賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドジャンヌ」の意味・わかりやすい解説

ド・ジャンヌ
どじゃんぬ

ド・ジェンヌ

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