どぶろく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

どぶろく
どぶろく

(にご)り酒(ざけ)、濁酒(だくしゅ)、白馬(しろうま)、もろみ酒ともいう。濁醪(だくろう)(どびろく)(黄色の濁り酒)の転化ともいわれる。日本酒と同じく米麹(こうじ)、蒸し米および水で仕込むが、発酵してできたもろみを濾過(ろか)することなくそのまま飲む。米粒や麹、酵母がそのまま入っており、甘酸っぱい味で、腹もちもよく庶民の酒として愛飲され、明治末年には2万石近くの消費があったという。今日の酒税法では、どぶろくについての規定がなく、密造に通じるので、製造は許されていない。例外として神事用に神社で少量の製造が許される場合がある。なお、現在市販されている「濁り酒」「白酒(しろき)(白貴)」などは、もろみを目の粗い袋で濾過したのち滓引(おりびき)せずに出荷するもので、酒税法上は清酒に属する。[秋山裕一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

在職老齢年金

就業している高齢世代にも一定の年金を支給する制度。2004年の年金改正で、就労を阻害せず、働くことに中立な仕組みにするため、60歳代前半の人には厚生年金(定額部分も含む)の一律2割カットの仕組みを廃止...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

どぶろくの関連情報