濁り酒(読み)ニゴリザケ

デジタル大辞泉 「濁り酒」の意味・読み・例文・類語

にごり‐ざけ【濁り酒】

こうじかすしてない、白く濁った酒。どぶろく。だくしゅ。 秋》「藁の栓してみちのくの―/青邨
[類語]酒類さけるい酒類しゅるい般若湯アルコール御酒お神酒銘酒美酒原酒地酒忘憂の物醸造酒蒸留酒混成酒合成酒日本酒清酒濁酒どぶろく生酒新酒古酒樽酒純米酒灘の生一本本醸造酒吟醸酒大吟醸冷や卸し屠蘇とそ甘露酒卵酒白酒甘酒焼酎泡盛ビール葡萄酒ワインウイスキーブランデーウオツカラムテキーラジン焼酎リキュール果実酒梅酒薬酒やくしゅみりん白酒しろざけ紹興酒ラオチューマオタイチューカクテルサワージントニックジンフィーズカイピリーニャマティーニ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「濁り酒」の意味・わかりやすい解説

濁り酒
にごりざけ

白く濁っている酒。濁酒(だくしゅ)、白馬(しろうま)などともいわれ、一般にはどぶろくと同じ場合が多い。どぶろくは、日本酒をつくるとき、もろみ濾過(ろか)しないで、麹(こうじ)や米粒の混じったままのどろどろした状態の酒をいうが、今日、このようなどぶろくは酒の密造につながるものとして、製造、販売は禁止されている。なお、市場で「にごり酒」とか「白酒(しろき)(白貴)」などという名で販売されているものは、もろみを目の粗い袋で濾過したもので、滓(おり)の混じったままの濁っている酒である。酒税法上は、原料は米と麹であり、濾過しているので、濁ってはいるが清酒(せいしゅ)に属する。なお、奈良時代すでに清酒(すみざけ)、濁酒(にごりざけ)があったが、両者の違いは澄ませ方の程度の差と考えられ、現在のような濾過した清酒が商業ベースでつくられるようになったのは江戸初期以降である。

[秋山裕一]

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飲み物がわかる辞典 「濁り酒」の解説

にごりざけ【濁り酒】


日本酒と同様にもろみをつくり、これを濾過(ろか)しないで、または目の粗い袋などで粗ごししてつくる、米粒や麹が入ったままの白く濁った酒。未糖化の米のでん粉やでん粉が糖化しアルコール発酵しきらずに残っている糖分によって、ほんのりと甘く、口当たりがよいものが多い。酒税法上は、濾過しないものは「その他の醸造酒」、濾過したものは「清酒」に該当する。◇「濁酒(だくしゅ)」ともいう。濾過しないものは「どぶろく」ともいう。

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