濁醪(読み)ドブロク

デジタル大辞泉 「濁醪」の意味・読み・例文・類語

どぶろく【濁醪/濁酒】

発酵させただけの、白く濁った酒。もろみ酒。にごりざけ。 秋》
[類語]酒類さけるい酒類しゅるい般若湯アルコール御酒お神酒銘酒美酒原酒地酒忘憂の物醸造酒蒸留酒混成酒合成酒日本酒清酒濁り酒生酒新酒古酒樽酒純米酒灘の生一本本醸造酒吟醸酒大吟醸冷や卸し屠蘇とそ甘露酒卵酒白酒甘酒焼酎泡盛ビール葡萄酒ワインウイスキーブランデーウオツカラムテキーラジン焼酎リキュール果実酒梅酒薬酒やくしゅみりん白酒しろざけ紹興酒ラオチューマオタイチューカクテルサワージントニックジンフィーズカイピリーニャマティーニ

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精選版 日本国語大辞典 「濁醪」の意味・読み・例文・類語

だく‐ろう‥ラウ【濁醪】

  1. 〘 名詞 〙 にごり酒。どぶろく。もろみ。
    1. [初出の実例]「抱膝舟中酔濁醪、此時心与白雲高」(出典菅家文草(900頃)五・漁父詞 屏風画也)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐晦日尋崔戢李封詩〕

どぶ‐ろく【濁醪・濁酒】

  1. 〘 名詞 〙 蒸した米に、こうじと水を加えて醸造しただけの、滓(かす)をこし取らないままの白色どろりとしたにごり酒。どびろく。どびろくしゅ。どぶろこ。もろみざけ。もろみ。しろうま。どぶ。どび。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「伊勢屋の酒はよそのどぶろく」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下)

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飲み物がわかる辞典 「濁醪」の解説

どぶろく【濁醪/濁酒】


日本酒と同様にもろみを作るが、これを日本酒のように濾過(ろか)しないで、米粒や麹が入ったままにしてある白く濁った酒。未糖化の米のでん粉やでん粉が糖化しアルコール発酵しきらずに残っている糖分によってほんのり甘い。◇古くは自家用にも醸造したが、現在は原則として製造には所轄税務署長の免許を要する。⇒濁り酒

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の濁醪の言及

【どぶろく(濁酒)】より

…〈すみさけ(清酒)〉に対する〈にごりざけ〉で,濁醪(だくろう)ともいう。清酒の醸造過程でできる〈もろみ(醪)〉をかす(粕,糟)をこさずに,そのまま飲用に供するもので,〈もろみ(諸味)酒〉ともいい,白濁しているところから〈白馬(しろうま)〉の俗称もある。…

※「濁醪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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