デジタル大辞泉 「ドル買い事件」の意味・読み・例文・類語 ドルかい‐じけん〔‐かひ‐〕【ドル買い事件】 昭和6年(1931)財閥系銀行などが金輸出再禁止を見越してドル為替を大量に買い入れ、円相場下落後、巨額の為替差益を得た事件。軍部・右翼による財閥攻撃をもたらし、ファッショ化を進める一因となった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ドル買い事件」の意味・読み・例文・類語 ドルかい‐じけんドルかひ‥【ドル買事件】 昭和六年(一九三一)、日本の金輸出再禁止を見越した財閥系の銀行・会社が、ドル貨証券の買入れに狂奔した事件。若槻内閣は横浜正金銀行からドル為替を売らせて対抗したが一二月に総辞職。後継の犬養内閣の金輸出再禁止策により、ドル買い側が大きな利益を得た。これにより、国民の反財閥感情が高まった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例