ナトアール(その他表記)Charles-Joseph Natoire

改訂新版 世界大百科事典 「ナトアール」の意味・わかりやすい解説

ナトアール
Charles-Joseph Natoire
生没年:1700-77

フランス画家ニームに建築家を父として生まれ,パリルモアーヌF.Lemoyneに学ぶ。1721年ローマ賞を得てイタリア留学。34年アカデミー会員。建築装飾画家として,ベルサイユ宮殿教会堂,個人の邸宅壁画,ゴブラン製作所のための下絵を描く。パリ,オテル・スービーズの著名な楕円形サロンの《プシュケーの物語》(1739)などが代表作。52年よりローマのフランス・アカデミー院長として23年間イタリアに滞在し,退職後カステル・ガンドルフォに没。
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関連語 中山

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナトアール」の意味・わかりやすい解説

ナトアール
Natoire, Charles Joseph

[生]1700.3.3. ニーム
[没]1777.8.29. カステルガンドルフォ
フランスの画家。建築家で彫刻家の F.ナトアールの子。パリで F.ルモアーヌに学ぶ。 1721年ローマ大賞受賞,23~29年ローマに学ぶ。 34年王立アカデミー会員。フランス・ロココ様式形成に尽した。宗教画歴史画風景画,装飾画にすぐれ,当時 F.ブーシェ好敵手。 51~74年ローマのフランス・アカデミー会長。

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