ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルモアーヌ」の意味・わかりやすい解説
ルモアーヌ
Lemoyne, Jean-Baptiste
[没]1778.5.25. パリ
フランスの彫刻家。彫刻家の父ジャン・ルイ・ルモアーヌに彫刻の手ほどきを受けたあと,ル・ローレンに師事。ルイ 15世に仕え,バロック様式にロココ的優雅を加味し,ロココ時代の代表的な彫刻家の一人となった。主要作品『バリエール侯』 (ベルサイユ宮殿) ,『ダシジュビル嬢』 (1761,テアトル・フランセ) ,『モンテスキューの肖像』 (67,ルーブル美術館) 。
ルモアーヌ
Lemoyne (Le Moine), François
[没]1737.6.4. パリ
フランスの画家。 1718年王立アカデミー会員。 23年イタリアに留学。帰国後サン・シュルピス聖堂のラ・ビェルジェ礼拝堂に『聖母昇天』 (1731~32) ,ベルサイユ宮のヘラクレスの間の天井に大装飾画を制作 (33~36) 。 33年王立アカデミー教授,36年ルイ 15世の首席宮廷画家となり,おもに神話を題材として優美な装飾画を描いた。
ルモアーヌ
Lemoine, Clément-Joseph
[没]1941.8.10. 東京
フランスのカトリック司祭。パリ外国宣教会所属。 1894年来日,名古屋で布教。 98年東京に移り月刊誌『天地人』を発行,文書伝道に専念した。三才社を建て,出版活動やフランス語書籍の販売を行い,『天地人』廃刊後『声』誌を編集した。
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